ハテナ❓を考える授業
ハテナ❓を考える授業 その3
ハテナ❓を大事にしていくことは、子どもたちが自ら課題を見つけ解決していく力の土台になります。
アクティブ・ラーニングの基礎となる力です。
ハテナ❓を作るトレーニングを授業でやります。
一つの言葉、モノや写真からできるだけたくさんの疑問、ハテナ❓を考える授業です。
例えば、「鉛筆」
・なぜ鉛筆というの?
・材料は?
・日本では一年間に何本作っているのか?
・クラスの子の鉛筆の平均の長さは?
・なぜ丸いのと六角形のがあるのか?
*「一本の鉛筆から」という絵本が国語の教材にもなっていますね。
グループで考えるとたくさん出てきます。
お題は学年に応じてやります。
「電信柱」「回転寿司」「りんご」「ドライアイス」……
遊び感覚でハテナ❓を考えたら、今度はそれを活かして、各教科の時に使います。
特に社会科などに効果的です。
5年生では産業のことを学習しますが、お寿司のハテナ❓から水産業のことが見えてきますね。1匹のマグロから何皿取れるのかな?マグロを海でとってから、食べるまで何日かかって、どんな行程があるのか?などいっぱい出てくるでしょうね。
4年生では、水道やゴミ処理、消防や警察の仕事を学習しますが、それこそハテナ❓はいっぱい出てくるでしょう。まず、単元の最初に考え、学習を進めていくと、さらに追求したいハテナ❓も出てきます。
3年生では自分たちの町のことを学習しますが、その中で、「だれもが安心して、しあわせにくらせる町に」という言葉から考えました。
・だれもがって?
・安心してってどういうこと?
・しあわせにって?
・私たちの町はそうなってるの?
・昔はどんな町だったのかな?
与えるのではなく、子どもから出てきた課題をもとに学習を組み立てることで問題意識が高くなります。
このように課題を見つけるところからスタートして、問題解決ができるよう教師は支援していけばいいと思っています。