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授業力アップ 学級経営

小学校教員の授業力アップや学級経営について紹介します

国語 作文指導5 題材について

 

国語   作文指導5  題材について

 

 

日記を書かせて、丁寧に赤ペンで返事を書いてあげている先生も多いかと思います。

 

 

子どもたちはどんな題材を書いていますか?

 

どこかに遊びに連れて行ってもらったことや、サッカーの試合やピアノの発表会のこと、ゲームをして遊んだことなどをよく書いているのではありませんか?

 

 

もちろんそんな日記もいいのですが、何を題材に選んで書くかを指導する事で、日記の中身がグンと変わってきます。

 

自分の生活や暮らし、家族のことを見つめ、考えて書けるようになってきます。

 

こうした題材指導は、国語の授業で教えるのです。

 

 

題材は、学校や家庭での生活の中にあります。日常のくらしの中にこそ、書くべき題材はあることを子どもたちに伝えていくのです。

 

 

書くことで自分のくらしを考えさせるのです。

 

 

そこに成長が生まれます。

 

 

 

①自分を見つめる

 

 努力したこ

「初めて逆上がりが出来た❗️」

 

悔しかったこ

ドッジボールで全然ボールがまわってこなかった」

 

さみしかったこ

「家で一人でずっと留守番していた」

 

失敗したこと、成長したこと、うれしくてたまらなかったこ

 

 

 

②家族を見つめる

 

心配していること

「赤ちゃんが入院した、大丈夫かなぁ」

「お兄ちゃん、最近元気ないけどどうしたのかなぁ」

 

嬉しかったこ

「お父さんが単身赴任から久しぶりに家に帰ってきた❗️」

「お母さんに本を読んでもらいながら寝た」

 

安心したこと、悲しかったこと、イライラしたこと、感謝していること

 

 

 

③友だちを見つめる

 

友の優しさや頑張りや良さ

 

「Aさんが困ってる時、そっと助けていたBさんってすごいなぁ」

 

「Cくんは苦手な漢字めっちゃがんばってたなぁ」

 

 

「Dくんっていつも面白いギャグで笑わせてくれる❗️」

 

 

④自然を見つめる 

 

「ありが大きなバッタを運んでいた。すごいなぁ」

「台風の風が強くて、こわかった」

「田んぼに大きな鳥がいたけど名前は何だろう」

 

 

⑤社会を見つめる

 

「テレビでこんなニュースを見たけどどうなるのかなぁ」

 

「近くで交通事故があったけど大丈夫かなぁ」

 

 

自分につながることだからこそ、書いて考えるのです。

 

 

その中で「値打ちのある」題材を考えさせるのです。

 

自分にしか書けないこと、今書いておくべきことを。

 

 

「日記を書く時、悩むよね。でもどこか行ったことだけを書くのではなくて、大事なことをまず書くんだよ。いつもと少し違うことがあった時、その事を書こうね」

 

 

と伝えていきます。

 

 

「あ母さんが熱が出てしんどくて寝込んでいる事と、ゲームをして楽しかった事、どちらが大事なこと❓」

 

と問うと、子どもたちも

 

「ぜったいにお母さんのこと」

 

と答えてくれます。

 

 

 

また、いつもと少し違ったこ

 

 

「毎日夕食を食べているけど、その日は、妹のほっぺたにごはんつぶがついてて、取ってあげたら、お兄ちゃんありがとうと言ってくれた。そんな小さな事でもいいんだよ」

 

 

と伝えると、だんだん題材をくらしの中から探す力がついてきます。