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授業力アップ 学級経営

小学校教員の授業力アップや学級経営について紹介します

体育とスポーツ

 

体育とスポーツ

 

 

スポーツ庁長官の鈴木大地さんが毎日新聞に掲載されたコラムから

 

 

🔷日本体育協会は来年4月から日本スポーツ協会に名称変更

 

🔷国民体育大会も国民スポーツ大会への変更が議論されている

 

🔷体育の日もスポーツの日に議員連盟で改称する議論がされている

 

🔶なぜ今「スポーツ」なのか。私はスポーツという言葉の幅広さを皆さんにも感じとってもらいたいと思う。

 

🔶体育と聞くと多くの方が学校での授業を思い浮かべるかもしれない。運動が苦手な方はつらい思いをしたこともあっただろう。

 

🔶スポーツの語源は、ラテン語の「気晴らし、楽しみ」という言葉。体を動かすことは本来、楽しいことなのだ。

 

というようなことが書いてありました。

 

 

さて、この記事からどんなことが考えられるのでしょう。

 

学校の体育の授業は、誰もが楽しいものになっているのか❓

 

技能だけを追求するものになっていないか❓

 

上手い子だけが活躍する授業になっていないか❓

 

もしかしたら、数年後には「体育」から「スポーツ」になっているかもしれませんね。

 

 

体育は、もともと兵隊としての基礎体力を養う所から始まっています。

 

運動会の行進などはその名残りです。

 

「気をつけ、直れ、休め!」もそうです。

 

まだ行っている学校もありますね。

 

運動系の部活では上下関係があり、いまだにしごきもあります。

 

 

私自身も、ずっと体育会系で中・高・大と10年間どっぷりとつかり、耐えてきました。

 

もちろん良かった部分もあります。

 

でも、試合に勝つために「地獄のような合宿」があり、もう一度やれと言われても絶対にイヤです。

 

 

若い頃はずっと校務分掌で体育部に入り、体育主任もしていました。

 

いろんな工夫をして、運動が苦手な子もみんなが楽しめる体育をしてきたつもりです。

 

 

でも、鈴木大地さんのコラムを読んで、根本的な所で体育という教科を見直していく必要があるとあらためて思います。

 

これまで高学年だけだった「体力調査」(スポーツテスト)が、体力の低下、中学年から実施されるようにもなってきています。

 

これは必要なのでしょうか?

 

 

そして、全国平均との比較などをして休み時間に全校体育をしている学校も出てきています。※

 

 

昔と比べて体力が落ちているのは当たり前です。

 

 

遊ぶ時間は習い事で少なくなり、空き地が減り、公園では禁止事項が多くなり、少子化で子どもが減り、異年齢の集団で遊ぶ経験も減り、不審者問題で外へ遊ぶに出られないのですから。

 

 

 子どもは本来、遊びの中で体の使い方や体力がついていくものです。

 

 

授業でも、技能の習得よりも遊びの要素がたっぷりの楽しむスポーツとして行うことが大事だと考えます。

 

教師ですから、全員に逆上がりができるように努力させたい、二重跳びができるようにさせたいというふうにみんな思います。

 

 

その結果、運動が苦手だ、嫌いだという意識を持たせていないかを自問自答しなければならないと考えさせられた鈴木大地さんの記事でした。

 

 

 

 ※私の学校では、内容を異年齢の縦割り遊びにして、グループごとに遊びの中身をケンケンオニなどをしています。提案してくれた体育主任の若い先生に「これはいいね👍」と声をかけたのは、つい最近です。