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授業力アップ 学級経営

小学校教員の授業力アップや学級経営について紹介します

教師の片想い

教師の片想い

 

 

講演会で聴いたある中学校の先生の言葉が心に残っています。

 

 

 

「好きな先生の話は聴こうと思うし、授業も頑張る事が出来る」

 


「嫌いな先生の話は聴きたくないし、授業も頑張れない」

 

 

「子どもとの関係を築いていく事が教師にとって大切だ」

 

 

 

また、ある先輩の言葉も心に残っています。

 

 

「教師の仕事は、子どもに片思いでもいい」

 

 

どちらの言葉もその通りだと思い、心に残っています。

 

 

子どもに好かれたいと迎合して、耳触りのいい会話や対応をするのでは、教育とは言えません。

 

 

子どもにとって必要だと思うことは、教師として伝えていかねばなりません。

 

 

その子のためだと思ったら、厳しい指導も行なうべきです。

 

 

 

愛情をこめて子どもの子どもに向き合い、対話を重ねていきます。

 

 

「愛」という漢字は、「受」の中に「心」が入っています。心で子どもの全てを受けとめているのかを。

 

 

その結果の片思いなら、それでもいいのです。

 

 

私も小さなボタンのかけ違いから、子どもにそっぽを向かれた経験がたくさんあります。

 

 

学年の最後まで関係が上手く行かなかったケースも多々あります。

 

 

教師3年目の6年生の担任で、一度ある事で叱った女の子と卒業するまで関係は上手く行きませんでした。

 

 

何度も何度も声をかけ、気にもかけても、その時の私の力では修復出来ませんでした。

 

 

授業中、「頑張ってるね」とポンと肩に手をおいて励ましたつもりでも、振り返ると、その肩を手で払っていました。

 

 

当時は相当凹みました。

 

 

それから20年以上経ち、同窓会がありました。私も呼んでもらいました。

 

 

その子も立派なお母さんになっていました。

 

 

子育てで苦労している話や学校に対する話をしてくれました。そして、

 

「私、あの頃先生に反抗ばかりしてましたね〜すみませんでした。素直になれなくて。当時、若かった先生が、めっちゃ熱く私らにぶつかってくれていたのを、子どもが出来て親になり、やっと分かった気がします」

 

 

涙が出そうになりました。

 

 

「僕ももっと別の形で君に向き合えたはずだとずっと後悔してたんやで。今なら君の力をちゃんと引き出せたと思ってるんや。ほんまにごめんやで」

 

 

と伝える事が出来ました。

 

 

両想いを目指していても、全ての子どもとそんな関係にはならない事の方が多いのです。

 

 

片思いでも仕方ないと心構えを持っておく事で、性根を据えて子どもに向き合う事が出来るのです。

 

 

子育てだってそうなのですから。

 

 

子どもが親に反抗したり、一時期親の事を嫌いになったりする事もあります。

 

 

でも特別なケースを除いて、親はいくら子どもに鬱陶しがられても、無条件で子どもを愛し、大切に思っているのです。

たとえ、子どもに嫌われようが親は子どもを想っています。

 

 

理想論と言われるかもしれませんが、教師もそうありたいと私は考えています。

 

 

 

 

 

 

「ぜったいにあきらめない」という辛抱強さが大切です。

 

 

子どもは試しているのです。この先生は本気でいてくれているのかを。