命の授業2命のバトン
命の授業2 命のバトン
🔴命の学びをする時にとても素敵な絵本があります。
『いのちのまつり』という絵本です。
自分の命は、誰からバトンをもらったのか?を考えるのにとてもいい教材になります。
○父と母の2人
○祖父と祖母の4人
○曽祖父と曽祖母の8人
こうしてご先祖様をさかのぼっていくと、2乗していく数になります。
10世代遡った数は?
2の10乗で、1024人です。
20世代遡った数は?
1048576人になります。
その中のたった1人でもいなければ、自分の命は今、ここにはない事に気づかせるのです。
(*父や母がいない子どももいるので、配慮は必要ですが、子どもたちには父や母の命を受け継ぎ今ここにいるのだという事は分かってほしいのです)
この絵本が出版されるまでは、黒板に図を描いていました。
また、高学年では、ご先祖さまの数を計算してもらっています。
「これだけの人の命をあなたたちは貰い、受け取って今を生きているんだ」
ということを考えてもらいます。
そして、未来の話です。
「将来、あなたたちは、結婚しない道も結婚する道もあります。子どもは出来るかもしれないし、出来ないかもしれない。命は神様の授かりものだからです」
「でも、もし、子どもが出来た時、あなたの命は未来へとバトンが受けつがれていくのです」
「子どもが生まれなくても、これからの人生でたくさんの人と出会います。 あなたと出会う事で、誰かに何かが伝わります。それもバトンなのです」
「だから、もしもあなたたちが、事故や病気で死んでしまったら、そのバトンが渡せなくなってしまうのです」
「そんな大切な命だからこそ、人の命も自分の命も大切にしないといけないんだよ。」
と語りかけています。
命はたった一つの宝物です。
「命は大切だ。命を大切に。そんなこと、何千、何万回言われるより『あなたが大切だ』誰かがそう言ってくれたら、それだけで生きていける。」
公共広告機構のCMで以前使われていたものです。
授業でこの言葉の中身を考えます。
小学生でも、深い内容について考える事が出来ます。
「誰かがって誰なんだろう?」
「家族?」
「友達?」
「先生?」
私はこの言葉もいいと思いますが、子どもたちにとっては、もう一つ次の言葉があるのではと思っています。
「あなたが大切だ。そんなこと、何千、何万回言われるより『いっしょにやろう』と誰かがそう言ってくれたら、それだけで、生きていける。」