ネットは人の幸せのために使う
🔴ネットは人の幸せのために使う
✳️「初任給の日、ネットで注文したチーズケーキを食べて、母が喜んでくれた」
✴️この一文を読んで、どんな事を考えましたか?
子どもたちにどんな情景が思い浮かぶか、想像させてみてください。
🔵初めての給料で母にケーキを買ってあげて優しい人だ。
🔵お母さんは喜んでくれただろうな。
🔵なぜ初任給でケーキを買ったのか?
もっと良いものを買わなかったの?
🔵ネットで買わずに買ってきてあげたらいいのに?
✴️おとななら、今時の若者は何でもネットで済ますのだなとつい思ってしまいませんか?
実はこの文は、あるCMの一部分だけを提示しています。
🔴公共広告機構のCMでご覧になられた方も多いかと思います。
ある若者の映像とナレーションの言葉で構成されています。
そのナレーションの全文を紹介します。
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🔴これは、筋ジストロフィーと生きる宗本智之さんの心の声です。
筋ジストロフィーの僕は親ゆびしか動かすことができません。
いつも介助してくれる母に、自分で稼いだお金で美味しいケーキを買ってあげたい。
親ゆびを動かすだけでできるウェブ解析の仕事をはじめた。
初任給の日、ネットで注文したチーズケーキを食べて、母が喜んでくれた。
親ゆびしか動かないけど、「ありがとう」を言えた。
前を向く。その力に。
日本筋ジストロフィー協会。
🔴全文を読むと、初めに想像したのと違った事に驚きや発見がありませんでしたか?
✴️全文を読んでから、もう一度想像力を広げて、考えさせていきます。
私は、たまたまテレビの録画を家族が見ていた時、本を読みながら聞き流していました。
耳に残ったのは、ネットで注文した所だけでした。
今の若者は何でもネットかと思い、ふと顔を上げ、画面を見るとベッドに寝ている若者の姿が映っていました。
思わず巻き戻して最初から見ました。
一部だけで考えた事と全く違う内容でした。
全体を聴かずに、一部だけを聞いて判断する事の怖さにもハッとさせられました。
✳️短い映像でも教材として、子どもたちに考えさせたいと強く思った内容でした。
ネットだからこそ、宗本さんが出来ることだったという事やネットで気持ちを込めて伝えられる事なども考えさせられます。
ネットは便利ですが、様々な問題も起きています。
ネットはただのツールですが、人の幸せのために使うのだという事を考えさせられました。