「しなさい」よりも「おとながする」
🔴「しなさい」より「おとながする」
🔶「勉強しなさい」「本を読みなさい」「◯◯をしなさい」と子どもに声をかける事は、学校でも家庭でもよくあるかと思います。
🔶その言葉で素直にする子、しぶしぶする子もいれば、言うことを聞かない子もいます。
🔶どんなふうに言葉をかけるかがカギになる場合があります。
🔶いつも教室から抜け出し、授業に参加しないAくん。みんなは図工で楽しく工作をしています。
「教室行こうか」
「いらん〜!」
「図工は好きやろ?」
「今日のは面白くない!」
「みんなと作ったら?」
「いらん〜!」
🔶何とか教室には入ったもののやろうとはしません。
「みんな、楽しそうに作ってるよ」
「やりたくない〜!」
「先生といっしょにしようよ〜」
「いらん〜!」
🔶なかなか手強いAくんです。
「そうか〜、じゃあ、先生は作りたいからやろうっと」
と言って画用紙にウルトラマンの絵を描き、ハサミで切り出しました。周りの子らが「うわぁ、すごい〜!」と声をあげます。
⭐️すると、Aくんが、
「オレも作るから、画用紙ちょうだい」
とやり出しました。
🔶あれだけ渋っていたのに楽しそうに作っています。
🔶私が楽しそうに作っているのを見て、自分でもやりたくなったAくんでした。
🔴学校ではこんな事がしばしばあります。
🔷何も言わなくても、自分から進んで主体的にする子ばかりではありません。
🔷反発する子、指示を聞かない子、言われないとしない子など様々です。
🔵一人ひとりみんな違うので、声のかけ方を考える必要があります。
🔷家庭でも同じことが言えるのではないでしょうか?
🔷「本を読みなさい」といくら言っても効果がない場合は、お母さんが本を読む姿を見せる事の方が大切だと思います。
🔷「勉強しなさい」と言わなくても、自分からしている子は、聴いてみると、おうちの方が家で仕事の勉強をしているケースが多い事が分かります。
🔴子どもはおとなの背中、姿を見て成長しています。
🔴子どもに「〜しなさい」というよりも、おとなが「している姿を見せる」事が一番子どもに伝わるように思います。
🔴そのうえで、「いっしょにしよう」と見守りながらそばにいることから始めてはいかがでしょうか?