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授業力アップ 学級経営

小学校教員の授業力アップや学級経営について紹介します

授業の進め方2たずねる力

🔴授業の進め方2 たずねる力

 

 

🔶前回は、「手を挙げている子にすぐに当てない」ことについて書きました。

 

🔷[前回の振り返りから]発問した後、すぐに「ハイ!ハイ!」と挙手をした子を指名するのではなく、みんなが考える時間を作ることです。


🔶そのためには、ペアやグループで考えを「聴き合う」時間をとります。


🔶「話し合う」というよりも「聴き合う」のです。


🔶「ぼくは分かった。この問題の解き方は、◯◯◯だから〜」と話すのではなく、「どう思う?」と尋ね、相手の考えを聴く事を大切にするのです。

 

 

🔶疑問のある子は、「これはどういう意味?」「ここまでは分かるけど、この所はどう考えたらいい?」と伝えられる力を養ってほしいのです。

 

 

🔶そして尋ねられたら、「どんなふうに考えてるの?」「ぼくはこう思うんだけどどう?」と聴き合う対話をするのです。



🔶「ハテナ?」「分からない」事を「たずねる力」をつけていくのです。


🔶みなさんは「分からない」時はどうしますか?もちろんまずは自分でも考えますね。


🔶でも新しい職場で知らない事は、自分で探しますか?同僚に訊きますよね。新しいパソコンソフトの使い方が分からない時、説明書を読んで調べますか?詳しい人に尋ねませんか?

 

 

🔶おとなでもそうなのですから、子どもなら尚更です。でも、分からない時に尋ねられない子、そのままにしてしまう子が多いのです。

 


🔶子どもたちには、知識と考える力をつけるための土台となる「分からない事は尋ねる力」と、誰かに尋ねられたら、「応じる力」が必要だと思います。

 

 

🔶おとなでもたくさんの人の前では、なかなか意見は出せません。でも、それぞれに考えや意見を持っています。

 

 

🔶少人数のグループだと意見を出しやすくなります。他の人と意見交換をする中で、多様な考えを聴き、思考が深まります。

 

 

🔶対話が進み、自分にはなかった考えを聴き、なるほどと思ったり、それは違うなと思ったりすることで問題に対する意識が変化していきます。

 

 

🔴だからこそ、授業ではペアやグループでの対話を中心に分からない事を尋ね合うことで理解を深めていくのです。

 

 

🔴そして、ペアやグループで出てきた疑問や発見した事をクラス全体に返して、みんなで考え、また、ペアやグループにもう一度戻して考えを深めていく事を何度も繰り返しながら、授業を進めていくスタイルをベースにするのです。

 

 

🔴ペアやグループでの少人数で分からない事を尋ね合う事を重ねていくと、全体の中でも分からない事をだんだんと出せる雰囲気になっていきます。

 

 

🔴だからこそ、発問してすぐに手を挙げた子に当てずに「この問題で困っていることは?」「何が分からない?」という聴き方をして、分からない子が手を挙げて「この意味が難しい」「◯◯はどういうこと?」と発言してもらう事を大事にします。

 

 

🔴そこで「ハイ!ハイ!」と挙手する子、理解している子に説明してもらったり、グループで考えたりして、進めていくのです。

 

 

🔴挙手をして発言したい子にここで活躍してもらうのです。

 

 

🔶説明する力がついていきます。「◯さんにどんな説明をしたら分かってもらえるか難しい」と言っていた子も、他の子の説明の仕方を聴いて、「なるほど、そういう考え方で説明した方が分かりやすいなぁ」と発見していました。

 

 

🔶勉強の出来る子も分からない子に説明をする事で力がついてきます。「応じる力」が伸びて、人との対応する力が高まります。

 

 

🔶勉強の出来る子も苦手な子もみんなが考える事の出来る問題を出すことです。

 

 

🔶そのためには「ジャンプ問題」にみんなでチャレンジさせるのです。難易度を上げて、出来る子も苦労するような問題を出すのです。

 

 

🔶苦手な子が分からない事をグループのメンバーにたずねる中で、理解した子が問題を説明していきます。そうする事で問題の中身が一つひとつ明確になっていきます。勉強のよく出来る子も説明する中で思考が整理され、力がついてくるのです。