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授業力アップ 学級経営

小学校教員の授業力アップや学級経営について紹介します

国語 大造じいさんとがん⑤第四場面

 

🔴国語 大造じいさんとがん⑤第四場面

 

 

🔷「残雪は、大造じいさんのおりの中で、一冬をこしました。春になると、そのむねのきずも治り、体力も元のようになりました。」

 

 

🔶「魔法のテレビ」でこの一文から残雪と大造じいさんの様子を想像します。

 

 

🔶残雪はどんな様子でおりの中にいたのだろう?

 

 

🔶「頭領としての威厳を保ち、大造じいさんの手当てをじたばたせずに受けていた」「回復するためにえさも食べていた」「でも前のおとりのがんのように懐くことはなかった」「大造じいさんも他のがんとは違う接し方をしていた」などを子どもは想像するかもしれませんね。

 

 

🔶残雪はもう二度と逃げられないと諦めていたと考える子も出てきます。そこは、クラスで論じ合ってもいいかもしれません。

 

 

🔶大造じいさんはどんな声をかけていたのだろう?

 

 

🔶「しっかり食べて早く元気になれよ」「残雪よ、早くケガを治せよ。もう一度勝負だぞ」「もうずいぶん治ってきたなぁ」などと残雪との会話を想像することでしょう。

 

 

🔷「残雪は、あの長い首をかたむけて、とつぜんに広がった世界におどろいたようでありました。」

 

 

🔶この一文から残雪の考えを想像することもできます。

 

 

🔶「なぜ、逃してくれるのか?」「この人間はどんな事を考えいるんだ」「しかし、おりのふたはいっぱいに開いた!外へ出て仲間の所へ帰るんだ!」と想像するかもしれません。

 

 

🔷「快い羽音一番。一直線に空に飛び上がりました」

 

 

🔶残雪の迷いのない決意が表現されているように思えます。

 

 

🔷「らんまんとさいたすももの花が、その羽にふれて、雪のように清らかに、はらはらと散りました。」

 

 

🔶この情景描写には、何が表せられているのだろう?

 

 

🔶大造じいさんの澄みきった心情と残雪への潔い気持ちを表しているのでは?と考える子どももいるでしょう。

 

 

🔷「おうい、がんの英ゆうよ。おまえみたいなえらぶつを、おれは、ひきょうなやり方でやっつけかあないぞ。なあ、おい、今年の冬も、仲間を連れてぬま地へやってこいよ。そうして、おれたちは、また、堂々と戦おうじゃあないか」

 

 

🔶大造じいさんが大きな声で残雪に呼びかけたこの言葉にどんな思いが込められているのだろう?

 

 

🔶残雪のことを「英雄」「えらぶつ」と呼んでいます。

 

 

🔶「おれたちは」「堂々と」という大造じいさんの言葉から、残雪をただのがんではなく、「好敵手」「ライバル」として敬意を払っていることを読み取らせたい所です。

 

 

🔷「いつまでも、いつまでも、見守っていました」

 

 

🔶この最後の一文も着目させたいところです。「見ていました」ではなく、「見守っていました」という表現から大造じいさんの心情を想像させたいところです。

 

 

🔶敬意だけではない、愛情にも近いものが、大造じいさんの心の中にあることを考えさせたいところです。