小学校教員に必要な力②聴く力
🔴小学校教員に必要な力② コミュニケーション力 聴く力
🔶教育だけでなくどの仕事にも求められる事ですが、コミュニケーション力はとても大切です。
🔶子どもの気持ちや考えを聴くこと、保護者の思いや願いを聴くこと、まずは聴く力が大切です。
🔶このブログでも、何度も「聴く」ことの大切さを書いていますが、「話す」こと以上に「聴く」ことは重要なのです。
🔶いくら能弁に話せたとしても、子どもや保護者の心に届いてなければ何もなりません。
🔶重松清さんの小説「青い鳥」には、吃音のある中学校の非常勤講師、村松先生が、悩みを抱えている生徒のそばに寄り添い、話を聴いている場面がたくさん描かれています。
🔶阿部寛さんの主演で映画化もされているので、ご存知の方も多いかと思います。
🔶話すことが苦手な村松先生は、子どもたちの話を懸命に聴きます。
🔶子どもたちが抱えている心の中の声を聴こうとされています。
🔶そして、言葉につっかえつっかえ、紡ぎ出した村松先生の声は、子どもたちの心に届いていきます。
🔶一方的に教師が話をしても心は届かないことを教えてくれる物語です。
🔶授業で話すことの方が大切だと思っている教員は多いかもしれません。私も若い頃は、そう思っていました。
🔶でも、話すことよりも子どもや保護者の声、心の声をどれだけ聴こうとしているかが本当は大切なのです。
🔶沈黙の時間をおそれずに、子どもが語り出すのを待つことです。
🔶沈黙している間に子どもは心の中で考えているのです。「何と言おうか?」「先生は信頼できる人なのか?」と…
🔶その時は話をしてくれないかもしれません。焦って問い詰めないことです。
🔶いつか、キャッチボールのように投げ返してくれる時が来ると信じて待つことです。
🔴職員室でのコミュニケーションも大切です。
🔶まずは、先輩の先生の話を聴くことです。そして分からない事は、尋ねるのです。尋ねられたら、先生たちは教えてくれるはずです。
🔶そのためには、普段からコミュニケーションをとることです。
🔶生意気な態度だったり、消極的になりすぎて尋ねなかったりすると、わざわざ忙しい時間をさいてまでは、アドバイスはしてくれません。
🔶謙虚に、そして積極的に先輩から吸収するためにコミュニケーションをとるのです。
🔶年の近い先生とだけ会話しても教員としての成長は望めません。
🔶学校にはたくさんの先生がいます。一見、自分とは合わないと思う先生、間違っていると思う先生がいるかもしれません。
🔶でも、全ての人から学ぶ気持ちを持つことです。どんな人にも長所があり、そこから吸収しようとすれば、得るものがあるはずです。そのうえで「反面教師」にしてもいいのです。
🔴コミュニケーション力は教員にとって一番大切な力かもしれません。