学級活動 ゲーム あいこジャンケン
🔴学級活動 ゲーム あいこジャンケン
◯競争と協力について考える目的で行うゲームです。道徳の教材と組み合わせて行ってもいいかと思います。
◯全員で輪になって椅子に座るところから始めます。
◯立ってから、相手を見つけてジャンケンをします。相手を替えてジャンケンをしていきます。
◯三回勝った子から一位の席に順番に座っていきます。
◯早い者勝ちのジャンケンゲームです。
◯ドンドン座っていく子が増えていくと、残された子に焦りが見え始めてきます。
◯子どもたちの感想をたずねます。
◯最初の方の子たちからは、「早く勝って嬉しかった」という感想が返ってきます。
◯真ん中だった子たちからは、「最後にならなくてよかった」「ちょっと焦ってきた」という感想が出てきます。
◯最後の方だった子たちからは「何か嫌だった」「取り残されたみたいで恥ずかしかった」という感想が出てきました。
🔴次は「あいこジャンケン」をします。「相手を探して、あいこになるまでジャンケンをします。相手と合わせる気持ちでやりましょう。あいこになったら握手をして、また違う相手とあいこジャンケンをしていきます。出来るだけたくさんの人とあいこになりましょう。先生がストップと言ったら座りましょう」
◯こんな説明をして「あいこジャンケン」を始めます。みんなニコニコしながらやっています。
◯3分ほどでストップをかけ、全員座ってからたずねます。
◯最初の「早い者勝ちジャンケン」と比べて、「あいこジャンケン」をしてみてどうだったかを近くの子と聴き合います。
◯何人かの子に聴きあったことを伝えてもらいます。
◯「あいこジャンケンは安心してできた気がする」「慌てなくてできたからよかった」「相手と合わせるのが楽しかった」「早い者勝ちのジャンケンは、早かった子だけいいけど、あいこジャンケンはみんな楽しくできた」という感想が返ってきました。
◯一方で「勝ったら嬉しいし、遅かっても別にイヤじゃない」「あいこジャンケンは、勝ち負けがつかないから普通のジャンケンの方がいい」という感想も出てきます。
◯「ゲームなんだから、どっちも楽しんだらいいと思う」という考えも出てきます。
◯競争を否定するために行うのではありません。
◯しかし、子どもの遊びの中であまりにも「弱肉強食」のルールがはびこっている時や、勝ち負けにこだわりすぎて、ケンカが絶えない時があります。
◯勝ったことを自慢したり、けなしたり、ひがんだりする場面はよくあります。
◯そんな時に競争と協力について、少し立ち止まって考えるキッカケになるゲームです。
◯そして勝ち負けのある競争をする時に大事なことを考え合います。
◯「ざまあみろ!と勝った子に言われて腹立った」「負けたらすぐ泣いたり怒ったりすると面白くない」と自分の経験からの意見がたくさん出てきます。
◯子どもの意見を聴き、「競争は楽しいし、頑張るパワーにもなるということなんだね」「負けた悔しさをバネにして頑張ろうと思うことが大事なんだね」と子どもの言葉を編み込んでいくのです。
◯協力をベースにして競争をバランスよく取り入れながら、学級の子どもたちの力を高め、繋ぎ合わせていくことが大切なのです。