子どもを観る力 教師力
子どもを観る力 教師力
子どもの声を聴くことについては、以前書きました。
今回は、子どもを観ることについてお伝えします。
みなさんは授業中、子どもをどんなふうに観ていますか❓
以前、私は観ているつもりで、一部の発言している子や気になる子だけしか見えていませんでした。
ただ漠然と全体の雰囲気を見て授業を進めていたように思います。
指導案などでよく子ども一人一人を・・・という言葉を見かけます。
しかし、本当に全員の子どもの様子を把握するのは、至難の技です。
クラスの子が35人なら、
45分の授業で、最低限、
35回は眼を合わせているか❓
35回は声を聴いているか❓
35回はノートを見ているか❓
一人一人を観るということは、少なくともそんなことをしていなければなりませんが、その当たり前のことが、なかなか難しいのです。
一斉授業中心で、前で説明や発問をして、挙手をさせて、指名をし、その答えを板書しながら、授業を進めていると、ちゃんと聴いていない子どもや手遊びして集中していない子に気がつきにくくなります。
まず、授業中、クラス全員の一人一人と目と目を合わせる所から始めます。
全体を見るのではなく一人ずつ見つめていくのです。
そうすると、視線が合わない子は、たいてい聴いていないか、違うことをしていることが見えてきます。
仕草や表情を観察し、そこから読み取るのです。
言いたいことがある子の指先が動くこともあります。
座席表を教卓に置き、発言や様子を書き込んでいくという方法もありますが、大事なのは子どもを観るという教師の意識です。
しかし、一斉授業中心では、教師の観る力だけでは、どうしても限界があります。
ペアやグループ学習をベースにすることで、子どもの表情や行動を観察する余裕が生まれます。
机間指導しながら、子どもの理解度や集中度を見取ることができます。
そんな授業を毎時間積み重ねながら、子どもを観る力を養っていきましょう。