見る力を鍛える 視線のビーム
見る力を鍛える 視線のビーム
見る力を鍛えると、授業での集中力がかわります。
過去の記事「聴く力」でも、聴く時には相手に体を向けることが大事だと書きました。
今回は、子どもの「見る力」について
先生の話や友達の意見は、しっかりと体を向けて、相手の目を見ることを約束します。
話は、耳だけではなく、目と頭で聴くことと伝えます。
そして、授業中に、子どもたち全員、一人ずつ視線を合わせていきます。
ちゃんと視線が合う子にはうなづいてサインを送ります。
集中してなかったり、聞いてなかったりしていた子は、視線が合いません。
その時は、気づくまで、待ちます。シーンとなり、近くの子がそっと伝えてくれるのを待ちます。
目を見て聴くことを授業の基本の約束にするのです。
何度か繰り返し行い、妥協せずに続けることでだんだんとできるようになってきます。
「目からビームが出るくらい、先生の目を見てごらん」
と言うと真剣に見つめてくれます。
黒板に目と目からビームが出て、繋がった絵を描いて、
「これを視線と呼ぶんだよ。視線は気持ちも伝わるんだよ」という話もします。
また、簡単な発問をした後に、
「今から先生がみんなの眼を見て行きます。
視線が誰かの所で止まったら、その人が答えてね」
ということもしました。一言も発さずに指名をし、その子がスッと立って発言をします。
これも何度か繰り返し行うことです。
たまたまそんな場面を見た他の先生が、
「どうやって当てているんですか?」
と不思議に思われたこともありました。
また、簡単な言葉を声を出さずに口パクでたずねたり、途中まで声を出し、途中から口パクでたずねたりもします。
ちゃんと私を見ている子には伝わります。
そんなことを積み重ねる中で、見る力が鍛えられ、集中力もだんだんとついてくるようになります。