教師の言葉 伝え方
教師の言葉 伝え方
子どもに伝える言葉って難しいですね。
私もずいぶん失敗をしてきました。
新任の頃、リレーの選手の順番を決める時に第1走者をAさんに決めました。
すると、彼女が
「なんで私が一番なん?」
と聞いてきました。
私は、
「Aさんは、気が強いから向いてると思ったからだよ」
と思ったままに答えました。
すると、彼女はプイと横を向いて私から離れていきました。
後でベテランの先生から、Aさんは「気が強い」という言葉にムッとしていたという事を教えてもらいました。
6年生の彼女にとっては、「気が強い」という言葉は、誉め言葉ではなく、マイナスのイメージの言葉だったのです。
今なら違う伝え方や、決め方をしていたと思います。
まず、子どもたちに決めさせていたと思います。
伝え方も
「第1走者は緊張もする。勝負が決まることもある。とても大事な第1走だからね。先生は、Aさんは、いざという時に強い気持ちを出せると思ってるんだ。だからお願いできないかな?どうかな」
というように、丁寧に言葉を尽くして伝えていくと思います。
同じような中身ですが、受け止め方はずいぶん違ってくると思います。
言葉の使い方で、気持ちの伝わり方は、変わります。
授業でも
「もう出来た人❓まだ出来てない人❓」
と尋ねるのと、
「もう少し時間がほしい人❓」
と尋ねるのでは、手の挙がり方が違ってきます。
前者の尋ね方だと焦りが生まれます。
子どもにかける言葉は、一言であっても、吟味して伝えた方がいいのです。