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授業力アップ 学級経営

小学校教員の授業力アップや学級経営について紹介します

子どもに訊くよりおとなが話す

 

🔴子どもに訊くよりもおとなが話す

 

 

我が子の学校での様子を知りたくて、

 

「今日、学校どうだった?」

 

「何かあった?」

 

「勉強どうだった?」

 

「友だちと仲良くしてる?」

 

 

と訊いても詳しく答えてくれない子もいます。

 

 

なかなか話をしてくれない子には、訊く事はあまり効果がないケースが多いと思います。

 

 

🔶私の娘がそうでした。

 

「べつに〜いつもといっしょ」

 

「がんばってるよ」

 

という一言ぐらいしか返ってきません。

 

 

気になるので何度も訊く事になります。

 

 

「訊く」は、「訊問」のようになってしまいがちです。

 

 

⭐️そんな時、ある方法を試してみました。

 

 

「今日な〜、パパはこんな事があってん、めっちゃ面白かったんやで」

 

 

と私からその日の出来事を話しました。

 

 

すると、普段あまり話さない娘が、喰いついてきて、

 

 

「わたしも今日学校でこんな事あってん」

 

 

目を輝かせて学校での出来事を教えてくれたのです。

 

 

それからは、今日は何の話をしようか、どんな話をしたら楽しんで聴いてもらえるか、ネタを探して話をしました。

 

 

娘の興味にフィットしない時もあり、
いつもうまくいく訳ではありませんが、娘からいろんな話を聴く事が出来るようになりました。

 

 

私が自分の友だちの話をすると、娘も友だちの話をしてくれます。

 

 

困っていることやドジった話をすると、娘も同じような自分の話をしてくれました。

 

 

よく考えたら当たり前のことでした。

 

「今日、どうだった?」

 

と訊く事は、報告を求めているのと同じでした。

 

 

訊かれた娘はだんだんと面倒くさいと思っていたのでしょう。

 

 

🔴学校でも同じ事が言えます。

 

 

授業を脱線して、私が自分の話をすると、子どもたちも自分と重ねて、

 

「先生〜、ボクもなぁ〜」

 

「私も前なぁ〜!」

 

自分の話をしたがり、収拾がつかなくなる時があります。

 

 

自分の話を聴いてほしい気持ちは、みんな持っています。

 

 

大切なのは、タイミングと聴き方だと思います。

 

 

⭐️会話というのは、「ドッジボール」ではなく、「キャッチボール」です。

 

 

「勉強頑張ったか?」と訊くのでは、ドッジボールのようにぶつける一方通行の話になり、ボールは返ってきません。

 

 

子どもから話が出てこない時は、キャッチボールのように、おとなからボール(話)を取りやすい所に投げてあげるといいのです。

 

 

🔵逆に、あった事を聴いてほしくてたまらない子もたくさんいます。

 


忙しくしている時には、


「もう〜!後にして!」


となるかもしれませんが、後でちゃんと聴いてあげてくださいね。

 

 

「◯ちゃんの話、とっても聴きたいけど、今はどうしてもこれをしないといけないの。ごめんね。後でしっかり聴きたいから待っててね」

 

と聴きたい気持ちを受けとめてあげる伝え方をしてはどうでしょうか?

 

 

 学級通信に載せたり、学級懇談会の時にこんな話をしたりして、保護者の方に伝えています。