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授業力アップ 学級経営

小学校教員の授業力アップや学級経営について紹介します

小学校教員に必要な力③ 人権感覚

 

🔴小学校教員に必要な力③ 人権感覚

 

 

🔶人権感覚、人権意識は、教員にとって必要不可欠なものです。

 

 

🔶「こんな問題も出来ないのか?」「お前はバカか?」というような言葉を子どもに使う教員は教壇に立つ資格はありません。

 

 

🔶学生のノリのまま、子どもをイジり、笑いを取る教員もそうです。子どもの心や人格を否定するような指導はあってはならないのです。

 

 

🔶何も考えずに中国や韓国の悪口を先生が言ったら、ルーツを持つ子どもはどんな気持ちになるでしょう。

 

 

🔶ふざけて「オネエ言葉」で笑いを取ったら、性の違和感を感じている子はどんな気持ちになるでしょう。

 

 

🔶子どもはいろんな悩みや生活背景をランドセルに詰め込んで、学校に来ています。

 

 

🔶優れている、優しいという「優」の文字は、「憂」の横に人がいます。困っている子や悩んでいる子のそばに寄り添うことの出来る人が優しいのであり、優れていると思います。

 

 

🔶勉強の出来ない子、友達をつくりにくい子、家庭でしんどい思いをしている子に目を向けられるようになってください。

 

 

🔶子どもたちは、それぞれに様々な生活背景を持っています。学校での様子だけを見て判断しないことです。

 

 

🔶忘れ物が多い子に「また忘れたの!」「明日、ちゃんと持って来なさい」と叱るだけは指導とは言えません。なぜその子が忘れ物が多いのか、家庭の様子を知ることから始まるのです。

 

 

🔶仕事が忙しかったり、兄弟が多かったり、いろんな事情で子どもに力を注げない保護者もおられます。

 

 

🔶お母さんが一人で育てて、夜にお仕事に行かれていて、子どもが小さな弟の面倒を見ている場合もあります。

 

 

🔶どうしたら持って来れるようになるのかを子どもや保護者といっしょに考えることが指導のスタートなのです。

 

 

🔴人権感覚を研ぎ澄ましていくことで、今までの人生で気づかなかった事も見えてくるようになってきます。

 

 

🔶子どもや親の怠惰という一言で片付けられない事が見えてくる時もあります。

 

 

🔶日本の子どもの貧困率は、約14%と言われています。7人に1人いるのです。

 

 

🔶「先生は休みに旅行に行ってね〜」「私も」「ぼくも行った」と楽しく会話をしている中にどこにも行けなかった子がいるかもしれません。その子の気持ちに思いをはせる先生になってください。

 

 

🔶旅行やUSJどころか、動物園も水族館も小学校の遠足で初めて行った子もいました。

 

 

🔶自分が育ってきた家庭環境だけで、子どもたちを見てはいけないのです。

 

 

🔴子ども同士の会話にも人権感覚を研ぎ澄ましていく事です。

 

 

🔶子どもたちの世界は純粋と同時に残酷な一面もあるのです。

 

 

🔶おとななら、オブラートに包んだり、口にしない事も平気で言う時もあるのです。まだ幼いので、言動がエスカレートして人を傷つけてしまうことがあるのです。

 

 

🔶だからこそ、学校では教員が子どもたちに人を傷つける事は絶対に許さないという姿勢で臨まなければならないのです。

 

 

🔶机が離れている時、一人で本を読んでいる時、急に先生のそばにいるようになった時など、「イジメ」や疎外されているサインは必ずあります。そのサインを見逃さない力が必要なのです。

 

 

🔴教室で子ども一人ひとりの人権を守ることのできるのは、 教師なのです。

 

(つづく)