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授業力アップ 学級経営

小学校教員の授業力アップや学級経営について紹介します

図工 昆虫の切り絵

🔴図工 昆虫の切り絵

 

 

◯3年生の理科には、「昆虫の成長」の単元があります。図工と理科を合科的にして、様々な昆虫を作るのです。

 

 

◯昆虫の作り方はいろんな方法があるかと思います。

 

 

①画用紙に好きな昆虫を描く

 

 

②色紙を半分に折って、線対称にして昆虫の形に切っていく

 

 

③昆虫の型紙を印刷して切っていく

 

 

◯どんな方法でもいいかと思いますが、今回は③の昆虫の型紙を切る方法について紹介します。

 

 

◯昆虫写真家の今森光彦さんの「昆虫の立体切り絵」という本があります。3年生にはかなり難しいので、その中から簡単にした型紙を印刷して、絵を描いて、切り抜くという形にしました。

 

 

◯昔に比べてハサミを上手に使えていない子どもたちが増えてきているからです。

 

 

◯小さな紙だと綺麗に切ることができないので、大きな紙に拡大します。

 

 

◯切る前に型紙に絵を描きます。先に切ったしまうと上手く描けないからです。

 

 

◯出来上がったら、少し脚を曲げたり、体を半分に折って、立体的に見えるようにします。

 

 

◯完成した子には、小さな型紙の昆虫を作ったり、上記の①や②の方法でも作るように指導します。

 

 

◯全員が出来上がったら、壁面に草や樹の絵を貼っておき、生息域別に昆虫の作品を貼っていきます。

 

 

◯これで「昆虫ランド」の完成です。

 

宿題代行?

🔴宿題代行?

 

 

◯数年前、子どもの夏休みの宿題を業者に代行してもらうというニュースが話題になっていました。

 

 

◯受験のために塾の日程がいっぱいで、学校の宿題までは手が回らないから、お金を払って代わりにやってもらうということでした。

 

 

◯絵画、工作や作文などは、上手になりすぎない程度にやるようにしていると、依頼を受けた方がインタビューに答えていました。

 

 

◯また、コンクールの最優秀レベル、入選するレベルなどを依頼する保護者がいて、細かく値段設定がされていました。

 

 

◯作文の筆跡も子どものノートを渡して、真似て仕上げているそうです。

 

 

◯昔から、夏休みの宿題が終わらずに半ベソを書いているために親が仕方なく手伝っていることはよくあります。

 

 

◯工作も、親が手伝っている間にのめり込んで完成度が高い作品になっていることもよくあります。

 

 

◯でも、これは家族のコミュニケーションの一つかなぁとも思います。宿題代行業者に依頼するのとは全く違うと思います。

 

 

🔴また、人権作文が夏休みの課題に出た中学生が、ネットの知恵袋に質問をし、寄せられたいくつかの作文の中から選んで提出している事例もあります。

 

 

◯ある小学校では、全校児童が俳句を作り、俳句コンテストに応募した結果、一つの俳句が金賞に選ばれました。ところが、その作品は某お茶会社が毎年公募した中の最優秀作品そのままで、取り消しとなりました。

 

 

◯大学ではレポートをネットからコピペをして学生が提出するために、教官はコピペを検出するためのソフトウェアを使っているそうです。

 

 

◯せめて、小学校の図工や作文の宿題くらいは自分の力でやってもらいたいものです。

 

国語 作文の授業 カギカッコや句読点

🔴国語 作文の授業 カギカッコや句読点

 

 

◯作文を好きになってもらうことがまずは大切です。文章を書くことは楽しいと思ってもらうことです。

 

 

◯以前の記事で紹介しましたが、そのためには、書き方を教えること、楽しい題材を扱っていくことです。

 

 

◯日記や作文の指導の際には、あまり文法の間違いや字の丁寧さなどに重きを置くよりも、内容面を重視した方がいいとかと思います。

 

 

◯その上で、学年に応じて、文法的なことや原稿用紙の使い方など、 基礎的なことを授業として行うといいと思います。

 

 

①書き始めや段落の最初は、1マス空ける。

 

 

②会話文のカギカッコの始めは改行して一番最初のマスに書く。

 

 

③会話文のカギカッコの終わりは( 」)下は空けて改行して続きを書く。

 

 

◯これらのことを分かりやすいワークシートを作って、原稿用紙やノートに文章を書く時の決まりごとをしっかりと何度も押さえていくことが必要です。

 

 

◯いろんなパターンのプリントを行うことで、少しずつ習得していくことができます。

 

 

◯個別のノート指導だけではなかなか定着が難しいので、こうした作文指導の授業を時折入れていくと効果的です。

 

 

名字が変わる子どもに

🔴名字が変わる子どもに

 

 

◯様々な事情で年度途中に名字が変わる子がいます。

 

 

◯保護者から名字が変わる事の話を聴いた時、その子が不安に感じていると教えてくださった事がありました。

 

 

◯保護者の方にも、その子にも私は次のような話をしました。

 

 

◯今までずっと使って来た名字もあなたの大切な名字だという事、また、新しい名字もこれからあなたが大切にしていく名字だという事、どちらもあなたにとって大切な名字なのだという事。

 

 

◯新しい名字になっても、あなたはあなたなんだという事、先生がそんな事をクラスの子らにしっかりと伝えるから安心してと。もしも名字のことでからかうような事は絶対に許さないから不安に思わないでくださいと。

 

 

◯ケースによって、一人ひとりみんな事情が違うので、保護者や子どもの思いを聴いた上で話をすることが大切だと思います。

 

 

2学期始めの学級活動

🔴2学期始めの学級活動

 

 

◯夏休みの思い出をグループやペアで聴き合います。どんなことがあったのかを少人数の中で聴き合うことからスタートします。

 

 

◯いきなりクラスのみんなの前では話をできないこともよくあるからです。

 

 

◯そして、友だちの話がどんな内容だったのかを聴いていた他の子に伝えてもらうようにします。

 

 

◯みんなに伝えるためには、しっかりと聴いておかなければなりません。

 

 

◯こうした活動を日常から積み重ねていくことで、聴く力と話す力、コミュニケーション力を育んでいくのです。

 

 

◯また、「夏休みの思い出」や「2学期の目標」のワークシートを渡して、書かせて、発表してもいいかと思います。

 

 

◯2学期始めの短縮期間に書かせておくと、教室掲示にもなります。

夏休みの登校日

🔴夏休みの登校日

 

 

◯夏休みに登校する日を設けている学校は多いかと思います。

 

 

ヒロシマナガサキへの原爆投下の日である8月6日、9日に平和登校日として、平和や戦争についての映画を見たり、語り部の方に来てもらって戦争体験についての話を聴く形で行われているかと思います。

 

 

◯戦後73年が経ち、忘れてはならない記憶が風化しつつある今、こうした取組は登校日でなくとも大切なことだと思います。

 

 

◯さて、夏休みの登校日には、久しぶりに会う子どもたちと会うことが出来ますね。その際には、様子を観察することが必要です。何か変化がないか、困っていることが起きていないかを尋ねたり、表情から読み取ったりしていくことです。

 

 

◯また、悩みがないかなどを書かせてもいいかと思います。

 

 

◯もし、そんなことがある子がいたら話を聴いて、夏休みの間に対応することも出来るからです。

 

 

◯また、宿題の中で出来たものは持って来させると、夏休み中に少しでも丸つけに取り掛かることもできますね。

 

 

◯また、

夏休みの教材研究

🔴夏休みの教材研究

 

 

◯小学校の教員は、ほぼ全教科、1年生から6年生まで教える必要があるので、教材研究も広い範囲をしていかなければなりません。

 

 

◯まずは今、担当している学年の2学期以降の全教科の教材研究を夏休みに出来るだけしておくことです。

 

 

◯初任教員の方は、教科書を見てから、指導書を読んでみてください。

 

 

◯大まかな流れと授業の展開が見えてくるはずです。その上で関連する書籍を読んだり、ネットで情報を調べたりしてみてください。指導書とはまた違った形の授業の進め方が見つかると思います。

 

 

◯これと思った授業の進め方が決まったら、ワークシートなどのプリントを作成したり、写真や映像などの資料を探して保存したりしておきましょう。

 

 

◯もし余裕があれば、探している間に見つけた他学年の教材として使えそうなものもついでに保存しておくといいかと思います。

 

 

◯特に社会科や理科の写真や映像などの資料は効果的です。


◯プリントなどの紙媒体は、クリアファイルに入れておくとすぐに見ることができます。後でまとめて印刷すると効率的です。

 

 

◯パソコンで作成したものやネットから取り入れた資料などは、フォルダの中に整理して保存しておきます。

 

 

◯学期中には、なかなかそこまでの時間は取れないので、夏休みの間にしておくことで、普段の教材研究のカバーができるはずです。