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授業力アップ 学級経営

小学校教員の授業力アップや学級経営について紹介します

静かにしなさい!よりも・・・

 

🔴静かにしなさい!よりも・・・

 

 

🔶教室が騒がしい時や喋っている子がいる時にどんな指導が必要でしょうか。

 

 

🔶大きな声で「静かにしなさい!」と注意をしても一時的なものになり、また騒がしくなる学級に共通していることがあります。

 

 

🔶それは何だと思いますか?

 

 

🔶先生の声のボリュームが大き過ぎる学級は、騒がしくなりやすいのです。

 

 

🔶「静かにしなさい!」という先生の声よりも、学級全体の30人の声が集まったら、当然子どもたちの声の方がボリュームが大きくなります。

 

 

🔶その結果、先生がさらに大きな声で注意をする形になり、もっと子どもたちが大きな声で喋る事になりやすいのです。

 

 

🔶では、どうしたらいいのでしょう。

 

 

🔶①先生は出来るだけ小さな声で話す事です。みんなには届くぐらいの適切な声のボリュームで。

 

 

🔶不思議なことにその方が静かに聴くようになりやすいのです。

 

 

🔵もちろん、先生が小さな声で話すだけではなかなか静かに学習するようにはなりません。 

 

 

🔶②子どもたちにも小さな声で話すように学習規律、学習ルールを徹底することです。

 

 

🔶ペアだけに聞こえる声の大きさ、グループだけに聞こえる声の大きさ、クラスみんなに伝える声の大きさを徹底して指導することが大切です。

 

 

🔶③「ハイ!ハイ!」「分かった!」という大きな声は、思考途中の子の妨げにもなり、深い学びにはつながりません。

 

 

🔶この事については以前の記事に詳しく書いているのでご覧ください。

 

 

🔶④騒がしい子らに注意するよりも、静かにきちんと聴いている子らに着目することです。

 

 

🔶不適切な行動より適切な行動に焦点を当てるのです。

 

 

🔶不適切な行動にばかり目がいくと、適切な行動をとっている子らが置いてきぼりになりがちです。

 

 

🔶その結果、適切な行動をしていた子らも次第に話を聴かないようになり、騒がしくなっていくのです。

 

 

🔶そうならないように、静かに聴いている子らに目と仕草で「ちゃんと先生は見ているよ」と合図を送ることです。オッケーサイン👌や花マルを手でするだけでいいのです。そうすると、少しずつ全体が静かになっていきます。

 

 

🔶その上で、聴いていない子ら、喋っている子らに目と表情で意思を伝えるのです。

 

 

🔶その子らに指で合図を送ったり、静かに聴くように周りの子らに合図を送ったりするのです。

 

 

🔶すると、喋っている子らに周りの子らが指で肩をトントンと合図を送ってくれるようになります。

 

 

🔶全体がシーンとなっていくと聴かないで喋っていた子らも気がついていきます。

 

 

🔶⑤大切なのは、待つことです。騒がしいのに説明をすると先生の話は伝わっていません。

 

 

🔶静かになるまで、ちゃんと先生の顔を見るまで待つことなのです。

 

 

🔶「静かにしなさい!」と叱ると、一時的に静かにはなっても、何度も繰り返すことになってしまうのです。

 

 

🔶注意するよりも、我慢して待つ事を徹底していくと、学級の子どもたちの聴く力は着実についていくはずです。

 

 

🔶⑥テンションを高くしない。先生のテンションが上がると、子どもたちのテンションも上がり、次第に騒がしくなってきます。

 

 

🔶もちろん、そんな時もあっていいのですが、授業の基本スタイルは、静かに聴き、静かに考え、静かに話す事にするのです。

 

 

🔶つい活動に夢中になって騒がしくなったとしても、友だちや先生が話を始めると、サッと切り替えて、話す人の方に身体を向けて聴く態勢を整える事も徹底して指導をしていくことも大切です。

 

 

🔴深い学びは、ワイワイガヤガヤと騒然とした中では生まれては来ないからです。

 

 

🔵かなり忍耐が必要であり、子どもの力がつくためには時間もかかります。現実には「静かにしなさい!」と叱る事も必要です。要はバランスの問題であり、めざす授業の在り方です。