小学校の英語教育について①
🔴小学校の英語教育について①
🔶小学校での英語教育をどう思われますか?
🔶学習指導要領の改定により2020年度から小学校で英語教育が始まります。来年度の2018年度からは、移行期間として実施する学校は多いかと思います。
🔶来年度に向けて各小学校では、年間カリキュラムの作成が行われていることと思います。
🔶これまでも外国語活動として、高学年を中心に取り組まれてきています。
🔶現場の先生たちも英語をどう指導すればいいのか、模索してきたかと思います。
🔴最初に英語教育に対する私の個人的な考えを述べておきます。
🔶日本での英語教育は、英会話よりも、読み書きが授業の中心になって進められてきました。
🔶明治時代、語学の習得は欧米の書物から学ぶことがメインになっていました。未だにその形をとっているのです。
🔶だから、英語を話すこと、聞くことに苦手意識を持っている日本人が多いのは当たり前なのです。
🔶しかし、英語の読み書きでいうと、会社名や服のデザイン、看板など至る所に英語を目にします。
🔶インバウンド(外国からの旅行者)が増えていますが、まだまだ外国の方と接する機会が少ないのが現状です。
🔶言葉は必要がないと忘れてしまい、使えないのは当然です。
🔶学生の頃、バッグパッカーでヨーロッパやアフリカに行きました。モロッコでは、失業者がたくさんいて、外国人旅行者にガイドをしようと話しかけてきました。どの人も何ヶ国語も話せました。生きて行くために必要だからです。
🔶まず、中学や高校、大学での英語教育の中身を問い直すことが先だと思っています。
🔶大学入試が読み取りや文法などの筆記が中心である限り、高校、中学での英語教育の中身はなかなか変わらないのでしょう。
🔶英語は、アメリカ人なら幼児でも聞き取り、話すことができます。
🔶赤ちゃんから学童期までの言葉を覚える順序は、耳で聴く→話す→読む→書くという段階をたどります。
🔶おとなになって他言語を習得する場合には、読み書きから入ってもいいかもしれませんが、子どもの場合は「聴く・話す」からです。
🔶小学校では、まず母国語をしっかりと習得するべきだと思います。早期教育をすればいいというものではありません。
🔶現に海外で育った子が日本に戻ってきて、英語を忘れてしまったケースはたくさんあります。また、両親が国際結婚していてもお子さんがバイリンガルになるとは限りません。日本語と英語のどちらとも不十分になり、学習についていけないケースもありました。
🔴小学校の英語教育は、活動を通して「聴く・話す」こと、英語に親しみ楽しいと感じること、他文化から学ぶこと、コミュニケーションをとることの楽しさや大切さを感じることが、一番大切だと思います。
🔴ALT(Assistant language Teacher)の方と協力して多様な活動を行うことが重要です。
(つづく)