給食指導
給食指導
子どもたちにとって休み時間と給食の時間は、最大の楽しみです。
今の給食は、私が子どもだった45年前に比べて、とても美味しくなっています。格段の差です。
でも、好き嫌いが多い子にとって、担任の先生の給食指導のやり方によっては、苦痛の時間になっているかもしれません。
給食時間に食べ終わらずに昼休みや掃除時間まで残して食べさせていないでしょうか?
熱心さのあまり、かなり無理をさせてはいないでしょうか?
好き嫌いせず残さず食べるという指導は、間違いではありません。
でも、そのことで学校に行きたくないというケースもあります。
さじ加減を調節することが大事だと思います。
食べる量も、好みも人それぞれです。
その日の体調によっても違います。
だからといって、嫌いなものを残していい、食べなくてもいいというのも違います。
どんなやり方が正しいというのはないかと思いますが、私がしている給食指導について紹介します。
配膳していただきますの後で、自分が食べられる量に減らしにきます。
ただし、苦手なおかずだからといって、減らし過ぎないこと、少しは頑張って食べるように伝えています。
自分で量を決めさせると、意外と苦手なものでもちゃんと適当な量に加減しています。
また、どうしても食べられないものだけ、食缶に戻してもいいことにしています。
たくさん食べたい子には、余った分を食缶を持って少しずつ入れてあげます。
入れる時には、
「大きくなぁれ」
「かしこくなぁれ」
とおまじないを唱えながら入れてあげます。
すると、ほとんど残食はありません。
人気のあるコロッケなどが余った場合は、ジャンケンです。20人ぐらい手が上がると時間がかかるので、先生とジャンボジャンケンをします。勝った数名で「少ないもの勝ちジャンケン」をしたらすぐ決まります。
給食は楽しく食べさせてあげたいですね。
ある日の給食でのエピソードです。
Bくんが
「僕の五目栗ご飯、栗が入ってない」
と言いにきました。
もう五目栗ご飯の容器は、からっぽでした。
顔を見ると涙目になっていたので、
「そっかぁ〜先生のご飯から、栗探して入れてあげるね」
と見つけただけお箸で栗を入れてあげると、ホッとして戻っていきました。
大人からしたら、どうということのないことでも、子どもにとっては一大事なのですね。