算数 小数の指導1
算数 小数の指導1
3年生で小数が初めて出てきます。
「1より小さい数をどう表すのか?」
子どもたちは、体重計や体温計、ストップウォッチなどで小数を見た事はあります。
でも、まだ小数という概念は理解していないので、そこをしっかりと考えさせる必要があります。
教科書には、「水のかさをdLで表しましょう」と3dLとあまりがある水のかさの図を見て、考える展開になっています。
3.4dLの図が描かれています。(1dLが3つで3dLの図とあまりの水のかさの図で、3.4の数字は書いていません)
mLという単位を知っている子もいますが、そっちに話が行くと混乱するので
「すごい!よく知ってるね〜、でもここにdLで表すと書いてあるから〜」
「このあまりの所をどうやってdLで表したらいいか、グループで考えてみてね」
これまでは、1よりも大きな数を考えてきた子どもにとって、逆のことなので初めはピンときません。
1が10個集まって10
10が10個集まって100
という十進法はこれまでに学習してきて理解しているので、そこを手掛かりにして考えてもらうのです。
「この1dLより少ないあまりを、今まで勉強してきたこの10ずつの考え方を使って表す事は出来ないかなぁ?」
と問いかけます。
グループの中で気づく子も出てきます。
「1dLを10個に分けたらいいんや」
「あまりは、1dLを10個に分けた内のいくつ分かで表したらいい」
という事に気づかせます。
そして次のページにある図を見て、確かめます。
①1を10個に分けた内の1つ分を0.1
②0.1が4つで0.4
③3と0.4を合わせて、3.4
この事を図で確認しながら、声に出してペアで聴き合います。
暗唱のようですが、言葉にする事は、効果的なのです。
何人かに言ってもらいます。言えたらみんなで拍手です。
休み時間になっても
「先生〜言えたから聴いてください」
と行列が出来ました。
小数という新しい勉強をしたのが嬉しかったのか、給食の時間に
「あ!牛乳キャップにも小数が書いてある!」
「ほんまや〜!」
乳脂肪分の小数を見つけていました。
「先生〜!上靴の裏にも小数があった!」
20.5という靴のサイズを見つけた子もいました。
これは単位がcmなので、次の授業に出てくるので、
(よしこれは使えるなぁ)と思いながら
「今は食事中です。お行儀良く食べましょう」
と注意していた私です。
つづく