国語 注文の多い料理店 授業
国語 注文の多い料理店 授業
この作品を授業で取り組む時には、ファンタジーの不思議な世界を楽しむことを中心にする方がいいと思います。
「大造じいさんとガン」のような教材は、心情や情景を読み深めていきます。
この「注文の多い料理店」では、構成に着目したり、表現の面白さを感じ取ったりする方がいいと思います。
授業の大きな流れは、
①山猫の注文と紳士の行動を対比させる
②物語の仕掛け・構成を考える
③不思議で面白い所を表現する
端的に言えば、
①紳士(傲慢→気づかない→何か変だ→恐怖)
山猫(喰ってやろう)
②山猫の作戦(紳士たちを食べるために騙す仕掛けや注文の言葉)
これらをポイントに置いた発問を考えればいいのです。
場面ごとの発問をしなくても、
①「紳士たちの様子はどう変化していきましたか?」
様子が分かる所をノートに書くのもいいですが、本に線を引くだけでもかまいません。
②「山猫は喰うためにどんな仕掛けをしましたか?」
これも色を変えて線を引くだけでいいのです。
という大きな発問だけで全体を読むことができます。
◇そして、線を引いた所を発表してもらいます。
この活動を行うことで、全体像がはっきりとしてきます。
そして③の
「不思議で面白かった所は❓」
この問いに対して、自分の言葉で表現することができたらいいのです。
言語活動として、
「注文の多い料理店」の見どころや魅力を表現する活動を取り入れると良いでしょう。
「書店に置いてあるような宣伝文を書こう」
「本の帯カバーの文章で紹介しよう」
ただし、文字数の制限をつけるのです。
また、面白いなどの言葉は使ってはいけないというのもいいですね。
この山猫が、料理店以外にも他のお店を経営していたら‥‥を考えさせてもいいですね。
どんな客を狙う❓偉そうにしている人❓
何のお店❓
「注文の多い○○○」の文章を書かせてもいいですね。グループで協同製作してもいいのです。
「注文の多い映画館」
「注文の多いゲームセンター」
「注文の多い洋服屋」
「注文の多い学校」
こちらから提示して選んで書いてもらう方法もあります。
書く時には、「注文の多い料理店」の文章を見本にして、宮沢賢治の文体を真似て書かせるといいのです。
書く作業を通して、何度も読み返していくことになるからです。