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授業力アップ 学級経営

小学校教員の授業力アップや学級経営について紹介します

小学校教員に必要な力⑤

 

🔴小学校教員に必要な力⑤授業力

 

 

🔶「授業力」の基本(1)

 

 

◯何年の担当になるか分かったら、まずは各教科の教科書と指導書を一通り読んでおくことです。

 

 

◯教科書や指導書はたくさんの人が何度も練った上で作成されています。

 

 

◯「教科書を教えるのではなく、教科書で教える」という言葉が昔から教員の世界では語り継がれていますが、初任者や若手のうちは、まず「教科書を教える力」をつけてください。

 

 

◯我流のまま、指導書を読まないで授業をすると肝心なポイントを押さえていなかったり、内容の理解が不十分なまま教えることになってしまうからです。

 

 

◯教科書や指導書は、せめて単元の終わりまで読み込んでください。

 

 

◯そして、どんなねらいで、どのように展開していくのかは、最低限、把握して授業に臨むことです。

 

 

◯以前、大卒1年目の先生の授業を見せてもらった時のことです。2年生の算数で2桁+2桁の導入の授業でした。

 

 

◯いろんなお菓子の値段が書いてあり、問題を作りましょうという授業です。

 

 

◯せんべい20円、アメ35円、チョコ48円などが書いてあります。8+6などの1桁の計算しか習っていないのですが、「せんべいとアメを買いました。合わせて何円になりますか?」という問題は作ることはできます。

 

 

◯答えの求め方は、この単元で学習をしていくのです。でも、塾や家庭学習で知っている子に先生は当てました。

 

 

◯すると、子どもは35+48=83と筆算を書いて繰り上がりも計算をして答えを黒板に書きました。先生は「よくできましたね」と褒め、「分かりましたか?」とみんなに尋ねました。

 

 

◯他の子は習っていないので、チンプンカンプンになり、混乱しています。

 

 

◯単元で何時間もかけて学ぶ内容を導入の45分で終えることになってしまいました。

 

 

◯彼は、この先の教科書や指導書のページを読まずに、授業に挑んでしまったのでしょう。展開を見ていなかったのです。

 

 

◯経験がないとはいえ、教壇に立って教える限り、責任を持って授業に臨まなければなりません。

 

 

◯後で「この失敗を生かして次につなげてくださいね」と話をしました。

 

 

🔴極端な例かもしれませんが、しっかり教科書を読むことは、授業力の「いろは」の「い」です。

 

 

◯教科書の内容をしっかりと理解させる「授業力」をつけてから、いろんなアレンジや工夫をして、いろんな指導法や他の教材を使った授業に取り組んでみてください。

 

 

🔴何事にも基本が大切です。「型」がしっかりと出来てから「応用」をしていくのです。

 

 

◯この4月から教員になる方や教員を目指している方は、出来るだけ多くの実践記録を読み、どんなふうに45分の授業を進めていくのかをイメージしておいてください。

 

(つづく)