教室の笑いを考える
教室の笑いを考える
赤ちゃんの笑い声、聴いてるだけで心が癒されます。
娘や息子が赤ちゃんだった頃、その笑い声が聴きたくて、毎日いないいないばぁをしていました。
さて、学校での子どもたちの笑い声はどうでしょうか?
楽しい笑い声に包まれているでしょうか?
ただ、その笑い声の中身はよく聴かないとなりません。
子どもがお互いに楽しんで心から笑っている声なのか。
それとも・・・
人をあざけり、バカにしすることを一方的に楽しんで笑っている声なのかを。
「笑い」には、とても怖い側面があります。
人間は弱い心を持っています。人の悪口や相手をバカにしても楽しんで笑えるのです。
誰かが間違えた時
誰かが失敗した時
誰かが・・・
そんな時、子どもはドッと笑ってしまいます。
笑われた誰かの心を考えることなく。
時に子どもは流され、周りを気にして同調します。
残酷な笑いは伝染します。
だからこそ、ほんの小さな事でも「あざけり」の要素が含まれた「笑い」には、敏感にならなければいけないのです。
もし、そんな場面を目にしたら真剣に心から伝えていかねばなりません。
その事は笑うことなのか?と。
人を見下し、傷つけて、笑うことの愚かさを発達段階に応じた言葉で伝えていかねばなりません。
炎の如く叱る状況や氷の如く冷静に語る状況なのかを考えて伝えていきます。
プラスの笑いとマイナスの笑いの子どもたちに考えさせる授業を道徳でおこなってもいいのです。
プラスの笑いとは、誰もが傷つかことなく、心からいっしょに笑えることだと繰り返し考えさせるのです。
だんだんとそんな笑いで教室が満たしていかねばと思います。