算数 楽しい授業とは❓
算数 楽しい授業とは?
楽しい授業とは、知的発見があり、問題を解決するそのものが楽しいと思える内容が一番だと考えています。
よく授業の後に
「今の算数の時間、難しかった❓面白かった❓」
と子どもたちにたずねます。
手ごたえを感じた授業の時は、
「難しかった。けど楽しかった!」
という答えが返ってきます。
簡単でわかりやすい中身では、「面白かった!」にはならないのです。
ジャンプして届く問題を解決出来た時に、子どもも達成感を感じるのです。
とはいえ、クラスで35人いれば理解度もスピードも違います。
だからこそ、ペアやグループでの学び合いをベースにするのです。
一人ではできないことは、友だちに
「これどういう意味❓」
「ここは、どうやって解くの❓」
ときける力を子どもにつけます。
きかれたら全力でそれに応えていっしょに考えていく力をつけていくのです。
「ここはね、こうだから〜、ここまでいい?それで〜」
という言葉が当たり前のようにペア・グループでの声が教室で聴くことができるようになるには、毎日、毎時間の積み重ねが大事です。
以前、紹介した「あまりのあるわり算」の問題を授業でした時のことです。
🔲🔲➗🔲=6あまり🔲
という問題は🔲の中に数字が何通りも入ります。
はじめ、子どもの中には🔲がいっぱいあるので、意味が分からない子がたくさんいました。
こんな時に力を発揮してくれる子がいます。グループだけでは分からない場合には、その子に聞きにいっています。
一見、難しいと思えたこの問題は、意味さえ理解できれば、実はどの子も分かる問題です。
答えが、何通りもあるのでどのグループも懸命に答えを見つけ、黒板に書きに来ていました。
「あ〜もう先に書かれていた〜!」
チャイムが鳴って休み時間になっても、まだやりたいと続けていた子もいました。
力を出し合い、難しい問題を解決できるようになった時、子どもは楽しかったと感じるのです。
分からないとつまらない。
簡単だとつまらない。
簡単すぎたり、難しすぎたりすると、意欲は、高まりません。
ジャンプできる問題を授業に取り入れることは、大切です。
全員最後までできなくても、解いていく過程で基礎の力を使う問題などにすればいいのです。
昔、「ドラゴン桜」というマンガがヒットしました。ドラマ化もされましたね。落ちこぼれの高校生が東京大学合格を目指すストーリーです。
その中でも紹介されていますが、灘高校など受験校では、生徒が分からない所は、聴き合っているのです。
受験のライバルだから教えないのではなく、説明をすることは自分の理解が深まることを分かっているから、出来る生徒が質問には丁寧に応えるのです。
そんなことを高学年の子どもたちなら伝えてもいいですね。